歩行のプログラム1

第一歩を目指して

おめでとうございます。お子さんはついに歩行の第一歩を目指す時期が来ました。目的はとにかく第一歩を踏み出すことです。右足でも左足でもかまいません。一歩で倒れてしまってもかまいません。一歩さえ出れば、それは決して偶然でも奇跡でもありません。いずれ必ず二歩、三歩出る日が来ます。

今メインのプログラムは何か

恐らくご家族にとって、お子さんが歩くということは一つの夢であったと思います。一日も早くその姿を見たいことでしょう。お気持ちはよく理解できます。しかしちょっと待ってください。今までの道のりを思い出し、今お子さんにとって何がメインのプログラムであるか確認しましょう。いうまでもなく、それは障害物乗り越えや頭上ばしごです。急いてはことをし損じるといいます。必ずプログラムの指示を守ってください。

<解説>
歩くためには
・推進力
・姿勢保持力
・高いバランス感覚
が必要です。
腹這い→高這い(ハイハイ)→つかまり立ち→歩き
という発達の道筋は、その点を考えると、たいへん合理的であるといえます。
 ただし、腹這いや高這いを過大評価することも疑問です。すでに上手に歩けるお子さんに腹這いや高這いをさせる科学的根拠は全くありません。「思い込み」に基づいて腹這いや高這いを続けることは、お子さんから他の大切な課題を学ぶ機会や時間を奪う可能性があります。

環境

お子さんのバランスは微妙です。室内の極めて平坦な床の上で行ってください。畳やふかふかの絨毯は望ましくありません。

壁立ち

壁に背中を付けて立たせます。お子さんは後ろの壁や近くの柱につかまろうとするかもしれません。手は使わないことを諭してください。無理は禁物ですから、体勢が崩れた段階でそのセッションは終わりです。まず壁立ちの姿勢を数分間維持できることを目指してください。
次の段階は、踏ん張れる足を起点としてもう一方の足を前に出すように促します。重心が前に来るように、一方の足を壁に近づけ、別の足(踏ん張れる足)を半歩前に出す体勢がよいかもしれません。お子さんに安心感を与え、実際に倒れてきたときに受けとめることができるように、お子さんの前で手を広げて「さあ、いらっしゃい」と励ましましょう。
できましたか?できてしまえば、簡単なものでしょう。お赤飯を炊いてお祝いしてくださいね。2歩目が出るのは難しいかもしれません。しかしそれは時間の問題です。2歩、3歩、4歩と歩数を伸ばしてください。

バランスのプログラム

何にもつかまらずに歩くためにはバランス感覚が重要です。バランスのプログラム2(ホットポテト)を積極的に行ってください。

靴の重要性

頭上ばしごの時と同じです。靴の底が減ってしまっていませんか。足首をホールドする部分がよれよれになっていませんか。「靴には十分な配慮をする」というポリシーを忘れないでください。